LANケーブルについて
LANケーブルについて
ネットワーク機器を接続するのに使用するケーブルをLANケーブルと言います。一般的にLANケーブルとしてはカテゴリー5のものが出回っていますが、現在はより高品位なエンハンストカテゴリー5、カテゴリー6と呼ばれているタイプのものもあります。
LANケーブルの基本構成
10BASE-T用のLANケーブル(RJ-45コネクタ)はアメリカの電話線として利用されているケーブルで、信号線4本を捩(よじ)った2本の線で束ねている(ツイストペア)構造となっています(ケーブル内には8本の信号線がある事になります)。同じ信号が流れる線を捩る事によって対ノイズ性能を高めています。
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コネクタの内部に8本の信号線があるのが見えます。 LANコード自体の被覆の色は決まっていません。 |
しかし低価格のコードの場合、信号線が4本しかない・コネクタ部分で4本分しか配線してない・捩りが緩いため対ノイズ性能が低い、というものがあり、実際のデータ通信転送においてはノイズの混入が起こる事によって速やかなデータ転送が阻害され、(高速な)データ通信ができない場合があります。
LANケーブルには規格がありますが、これは電気特性を中心としたものであり、対ノイズ性能に関する規定は定められていません。
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コードがフラットであるためシールド効果が期待できない | ![]() |
8つある電極のうち4つしか配線してない(信号線が4本しかない) |
ストレートケーブルとクロスケーブル
LANケーブルにはストレート・クロスと2つの種類があります。現在一般的に使われているのはストレートケーブルです。クロスケーブルは「2台のPCを直接LANケーブルで接続する」等、ごく限られた状況で使われるのみとなっています。
LANケーブルとよく似た形の各種ケーブル
LANケーブルと似た形のものとして電話線が挙げられます。
以下にその代表例を挙げます。
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2芯ケーブル (一般電話用) |
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4芯ケーブル (ホームテレホン用) |
低価格 | RJ-22 |
上記は日本において電話線として利用されます。Home-PNAなどではこの電話線を利用しますが、一般的なコンピューターネットワークのケーブルとしてはLANケーブルを使用します。
電話線のコネクタとLANケーブルのコネクタでは形状の大きさに差があるので、これで見分ける事ができます。
(一般的なLANコネクタは接触電極が8本あります。)
形状が似ていますが代用する事はできません。
LANケーブルに関する説明
「宮崎技術研究所(宮崎技術士事務所)ホームページ」
http://www.miyazaki-gijutsu.jp/
「宮崎技術研究所の技術講座「実用ノイズ対策技術」 4.平衡 (1)~(3)」
(平行ケーブルとツイストペアケーブル)
http://my1.interlink.or.jp/~md0858/series2/noise041.html